100回観た映画『モテキ』の好きなシーンと音楽
もし「死ぬまでにあと1本しか映画観ちゃダメです」と言われたら
たぶんこの作品を選ぶ。
そんな訳で今回は、
100回観て100回心を打たれた
映画『モテキ』の個人的名シーンを
当然のごとくネタバレしながら紹介したいです！
1. オープニングでフジファブリック『夜明けのBEAT』がかかる瞬間
イントロだけで昇天。開始6分にしてピーク。
この映画が公開されたのは2011年9月なんですけど
当時ってまだまだ常に震災の話題が世間の中心にあって
祝い事とか明るい出来事がどことなくタブー視されてたんですよね
そんな中、金色に輝くお神輿と『夜明けのBEAT』
そう
2. 幸世（森山未來）とみゆき（長澤まさみ）が出会ってN'夙川ボーイズ『物語はちと？不安定』が流れるシーン
恋に落ちる音楽
たとえ目の前にいるのがクロちゃんだとしても
この曲が鳴れば恋が始まる
そしてこのバンドを知ってる人に限っては
"しりとりは「ん」で終わったら負け”というルールは通用しない
（ンしゅくがわボーイズと読みます）
3. 幸世が投げたカバンが図らずもエキストラのおばちゃんの足元に落ちるところ
エキストラのおばちゃんが小さい声で「アッ」って言う
ここで毎回笑う
4. Perfume『Baby cruising Love』のミュージカル
『モテキ』と言われて多くの人が思い浮かべるのはおそらくここのシーンですよね
森山未來はダンスも上手い。
身体から音が聞こえてくるほどの音ハメの正確さ
Perfumeに負けない女の子らしい仕草
全部かっこいいしずっと見てたら頭おかしくなる。そういうレベル。
5. 幸世がももいろクローバー『走れ！』を聴いていきなり走り出すシーン
”弱ってるときにアイドルソングを聴いて気が大きくなってしまう”
”アイドルソングの中の世界と現実を混同してしまう”
など、ヲタク特有の愚かなあるあるが描かれたシーン。
幸世「そっか分かった！まだちゃんと好きって言ってないからダメなんだ！
今すぐオレの想いを伝えるんだッ......！
行くよ、みゆきちゃん。君の元へ..........！！！」
とにかくクッソ気持ち悪いこと言いながら走り出して、
この直後に会社の先輩に後頭部を蹴られる。天罰。
6. 墨さん（リリーフランキー）がカラオケで歌う『粉雪』
とにかくめちゃくちゃ。
投げやりで声出してる感じが毎回ジワる
7. 岡村靖幸『あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう』が流れる瞬間
これまでの自己完結恋愛パターンにはハマんねえぞ！と幸世が一歩踏み出すシーン。
この映画の特徴の1つは
とにかくサントラや演奏シーンが多いところで。
観るだけでJ-POPのフルコース食べられる。
岡村靖幸のことも作品を通して初めて知って、
色々曲聴いたり調べたりしてたら
過去に覚せい剤で3回も捕まってる「ホンモノの人」で笑った
8. 幸世がみゆきに「今日は帰りたくない」と言うシーン
幸世「みゆきちゃんさ....」
みゆき「んー？」
幸世「今日....オレ今日さ、ちょっと......帰りたくないんだけど」
私「ダメだよ！まだ一方的に好きなだけなのにそういうのはダメだよ！！」
みゆき「あぁ〜。じゃあうち泊まってく？」
幸世・私「「ええ！？」」
みゆき「まだ家でやんなきゃいけない仕事あるから、先寝ていいよ」
幸世「う、うん！分かった.....（ワインを一気飲みする）」
私「クソがあああアアアアア！！！！！バカタレええええええ！！！！！」
9. みゆきに放ったらかしにされ、ふてくされた顔をする森山未来
「今日は帰りたくない」のシーンの続き
みゆきの家へ泊まりに行く
せっかく家まで来たのに
みゆきは仕事をし始めて相手にしてくれない。
幸世「 (◞‸◟) 」←本当にこんな顔する
私「ほれ見ろ！！てめえが勝手に帰りたくねえとか言ったんだろーが！！！」
こうやってブツブツ言うのを100回やってる。
自分はそういう人間です。
9. 幸世が悪酔いして愛（仲里依紗）に「おっぱい大っきいからって調子こいてんじゃねえぞコラァ！」と暴言を吐くところ
一体どんな人生歩んだらこんなこと言えるのか知りたい。
こればかりは100回観ても分からない。
10. 幸世と るみ子（麻生久美子）がカラオケでB'zメドレーを熱唱するシーン
森山未來は歌もうまい。
11. るみ子が幸世に想いを伝えるシーンでJUDY AND MARY『LOVER SOUL』が爆発するところ
幸世とのB'z縛りカラオケの帰り道
彼に対する気持ちの正体が何なのか迷う るみ子
何気なく後ろを振り返ると...
あべのハルカスにハートマーク ホテルが「笑顔になってほしい」と企画 – OSAKA STYLE
！！！！！
「好きなんでしょ」と背中押すようなハートマークの灯り
幸世の元へ走り出す るみ子。もう迷わない。
るみ子「すいません....！」
幸世「え？」
るみ子「すいませんって言うか....あの、私、幸世くんのこと好きです.....！」
幸世に近づいてキスする るみ子
その瞬間、結構大きめの音で流れる『LOVER SOUL』のラスサビ。
まさに映画史に残るキスシーンですよね、この後一戦交えたりさえしなければ(この後一戦交えます）
JUDY AND MARYの中でもこの曲は特に大好きで、
自分が死んだら葬式で流してもらいたいぐらいなので
毎回このシーンで血圧が180ぐらいに上がる。
12. 女王蜂の演奏シーン
これを観て女王蜂にハマらない人はいない！
毎回ここのシーンで少し踊る
13. 幸世にバチボコ振られた直後の るみ子が墨さんからデートに誘われ、バチバチに一戦交えた翌朝にガツガツ牛丼を食らうシーン
失恋と牛丼の親和性はやばい
毎回ここのシーンで牛丼が食べたくなる。
14. ダイスケ（金子ノブアキ）の「チャイ3つだね！」
うっせ！！！だまれ！！！！！！！！！！
15. 「おめえ自分に甘えんだよ！」と幸世にブチ切れる唐木さん（真木よう子）
みゆきの彼氏・ダイスケが妻帯者であることを知り
心をへし折られる幸世。
仕事を投げ出しそうになる幸世に対して唐木さんが
「今のお前がダイスケに勝てることあるのか？
もっと自由にとか、思いのままにとか、
そういうのは限られた人間だけに許されてる。
お前は違う。だから黙って働け、バカ」
愛の喝だ........
唐木さん、まともじゃん....
............。
唐木さんだけじゃんまともな人.......
16.幸世が再び仕事と向き合い、くるり『東京』が流れるシーン
不甲斐ない自分、モテない自分、
ダイスケには勝てない自分をようやく受け入れて
目の前にある自分の仕事と向き合う幸世。
この映画には
自分に胸を張れないような人間は、いい恋愛なんかできない
っていうメッセージがあると思ってて。
「どうせオレなんか」「オレ程度のレベルの人間が」とか
そんなことばっか言ってた幸世が
鬼気迫る表情でパソコン叩く姿には本当に胸を打たれた。
私も新しい自分になりたい、と思った。
ただ『モテキ』100回観てもモテ期は来ないし
人は、簡単には変わることなんてできない。
こんな謎の賢者モードに陥って、勝手に物悲しくなる
ああ....フジファブの『夜明けのBEAT』聴いてテンション上げよ.....
てか、もう1回最初から観よ！！
ってなるわけ！！！！
あーーなんか書いてたらまた観たくなってきた！観ちゃお！！
おーい！ピエール瀧と新井浩史、元気かー！？（2人とも出てる）
